風樹文庫[岩波書店・(S22〜)全図書所蔵]
広辞苑を刊行されている「岩波書店」を設立された岩波茂雄さんが諏訪市の出身、ということは聞いた事があったのですが、
「風樹文庫」にはまだ行った事がなかったので、お休みに行って来ました。
”風樹文庫”
「岩波書店から出版される昭和22年以降の全図書を所蔵する日本では唯一の専門図書館 」
更に詳しい説明がこちらにあります。→→ 「風樹文庫って知っていますか?(諏訪市ホームページ)」
こちらのページを読みますと、
昭和22年、戦後の混乱期に良書の必要性を感じた青年や村役場の方々の強い思いが、
風樹文庫を創ったことが書かれていました。
こちらでも、6市町村(茅野市・諏訪市・岡谷市・下諏訪町・富士見町・原村)の図書館からの予約や
取り寄せ、返却も出来ます。
風樹文庫の通りの先が中洲小学校です。学校へ行く途中に「岩波茂雄先生を偲ぶ碑」がありました。
岩波茂雄さんの精神→ 岩波書店(会社概要・岩波の志)
中洲小学校の校門の両脇にある、大きな栃ノ木が印象的です。
学校の敷地内の木というのは、不思議と子供達の様子を見届けてくれているように思えてしまいます。
風樹文庫の駐車場に、「中洲の宝物マップ」がありました。これを見ると沢山の宝物があるのがわかります。
近くに岩波茂雄さんの生家跡があるとのことで、行ってみました。(中洲の小泉寺の隣です)
生家跡は公園になっており、敷地内には鉄棒・ブランコ・石で出来たテーブルと椅子がありました。
こちらに書かれている「低處高思」は、”低く暮らし、高く思う”という岩波茂雄さんの座右の銘だそうです。
風樹文庫や岩波茂雄さんの歩み等を少しずつ知っていく内に、本を手にすることが出来るというのは、本当にありがたい
ことであると感じ、紙に印刷された文字を追う時間を大切にしたいと、改めて思いました。
岩波書店の本を持っていたかな?と探してみましたら、ありました。
ランプのマークは、古代遺跡からの出土品がモデルだそうです。(裏は香料の入れ物)
(岩波新書は2006年4月にリニューアルされているので、上の写真のものと今のデザインは異なります)
風樹文庫にありました「岩波書店と風樹文庫」の冊子を頂いて来ました。
下記の引用は最後のページの一部で印象に残った箇所です。
「少なくとも今のところ、岩波書店はお金さえ儲かればどんな下等な本でも出すようなことはやるまいとわたくしは思って
います。もっと小さく言って、人間をダラクさせる本を岩波が出したら、岩波茂雄は悲しむだろうとわたくしは思う。」
(岩波書店と風樹文庫:大内兵衛氏 講演記録より)
(f)